テクニカル分析

私のFX分析方法 ご紹介

この記事では普段実際に使っている手法をざっくりご紹介します。

まず私がどんなトレードをしているのか?を簡単にお伝えできればと思います。

基本的にはデイトレード型です。4時間足に引くライン分析を大局として捉え、対象となるターゲットプライスを見失わないようにしながら下位足でのチャートパターン形成などを確認してエントリーします。『まずは相場の仕組みを理解する』、『環境認識力が全て』をモットーとしていますので出来る限りの分析を行ないます。イメージとしては動く可能性のある値幅を特定していくような作業です。あとは通貨ペアの相関関係を重視しています。ではご紹介します。

分析プロセス1.  4時間足にラインを引く=大局を捉える

移動平均線はこの段階では非表示にしています。あくまでローソク足のみです。プライスのみに向き合った状態に巨大なチャネルラインを探します。また巨大なチャネル内部に引けそうな内部チャネルを探したり、目ぼしいレジサポラインに目印として水平ラインを引いておきます。まず最初はシンプル重視です。図形認識ゲームの感覚でただ共通項を見出して線を引くだけです。この時点では価格が上がるのか下がるのかは全く考えていません。

分析プロセス2.  1時間足で主要な移動平均線を表示

こんな感じで下位足に切り替えて主要な移動平均線を表示します。

ここで行う分析ポイント

・反発しそうな直近の主要移動平均線の位置確認
・チャートパターンを形成しているか
・ざっくりエリオット波動をカウント

この段階では出来るだけロングor ショートを考えないように分析しています。

ここで万が一「ロングだ!」と強く思ってしまうと思い込みが生じてしまう為です。

フラットに分析を進めるために冷静であることを意識します。


分析プロセス3.   15分足でチャートパターン確認=エントリーポイント想定作業

15分足で確認する箇所

・今現在はチャートパターン形成中か
・エリオットをざっくりカウント
・フィボナッチリトレースメント (小さなトレンドが出ている場合)

15分足で行なう分析作業が1番多いです。これは上位足→下位足に向かい、変動する値幅のエリアを特定/限定していく作業です。自分のデイトレード時間内にどこまでプライスが進行するか?を想定するためです。

ちなみに私が使っているチャート分析ツールはTradingViewです。 自由度が高い且つ高機能なので思いついたことを可視化するために使っています。

エリオット波動をざっくりカウントする目的は2つあります。

1.今あるこの小トレンドの成熟度を見ます。
2.現在はトレンド側に進んでいる推進波なのか調整波なのかを見ます。

推進波 なのか 調整波 なのかはとても重要です。何故なら推進波にしか出ないチャートパターン、調整波にしか出ないチャートパターンがあるからです。

このように見つけられるだけの根拠から今後起こり得る可能性を示唆していきます。

こちらは先ほどと同じチャート画面です。移動平均線の表示or非表示にしたりしながら進めていきます。このチャートの場合であれば、主要移動平均線を見る限り、だいぶ価格との乖離幅が大きいので(断定的ながら)一旦収束することを懸念し始めたところです。仮に収束するのであれば、どこまで落ちるか?を把握するために、フィボナッチリトレースメントを使って見当をつけています。

再度同じ画像を引用しますね

再度、移動平均線を非表示にした状態のチャートです。

ここにあるオレンジの(1),(2),(3),(4),(5) は上昇エリオット波をカウントした数字です。

どうやら5波の終焉にも見えるので、ここから上昇トレンドを追っかけて乗ることはできません。そこで主要移動平均線を表示して収束下落するならどこか?を探ったのです。

再度、主要移動平均線チャートです

ここに当てたフィボナッチリトレースメントが正しければ0.382付近までの収束下落しそう。そして同じエリアには短期の日足移動平均線と短期の4時間足移動平均線がある。

移動平均線が密集するゾーンは多くの市場参加者がターゲットプライスにしている可能性が高い。またここまで急な角度の小トレンドであれば半値付近までの収束が起こり得る。

などのように[分析に基づく想定]をしていきます。

15分足チャートパターン

あとはチャートパターンが形成されるか? ダウ理論上、直近のレジサポ(=上下を分け隔てる境界線)を破るかどうか?などを確認して、エントリーポイントを待ち構えます。自信がある時はこの段階で上下に指値注文を入れ始めます。私は、プライスはそもそも大体のエリアでしか捉えることができないものだと解釈しているので自ずと分割エントリーにしています。

マクロ視点からミクロ視点に切り替えて全体と細部を見る

このように上位足から下位足に向かって分析を進める中で、ディティールを掴んでいきます。一言で言えば、直近数時間のターゲットプライスになり得る場所はどこか?を探る作業です。ここで今後形成されそうなチャートパターンを想定します。またそのチャートパターンは何を持ってして完成と見做されるか?という箇所を細かなラインを引いて判断しています。

相関関係を見る。いま世界の通貨はどこからどこへ流れようとしているのか?

このような作業を12通貨ペア全てに施し、大きめのモニタ1画面で俯瞰して通貨ペアの相関関係を見ます。(12通貨ペアは全て4時間足です)

↓ 

例えば、AUDUSD, EURAUD, AUDJPY, GBPAUDのような相関/逆相関関係にある通貨ペアを同時にみることで、『ここでGBPとEUR が下がるならAUD系は上がりそう』など、

俯瞰した状態で相関/逆相関のつじつま合わせを確認します。世界の通貨がどこからどこへ流れていくのか?という大局を見据えることを重要な根拠としています。

まとめ

以上、私のトレードスタイルをざっくりご紹介させて頂きました。一連の分析とエントリーポイント探しはこんな感じの流れで進めています。環境認識を高めることがFXで勝つための必須条件です。『まずは相場の仕組みを理解すること』です。少しでも相場観を養うための参考やヒントにして頂ければ幸いです。各項詳細は別の記事にてお話していきますのでよろしくお願いします。