テクニカル分析

ブレイクスルー 勝てるようになったのは4時間足チャネルライン

私のトレード成績が安定し始めたキッカケは4時間足チャネルでした。まずFXで結果を出すためには大局さえ見えていれば、戦略を大きく間違えることはありません。今から自分が何をしようとしているのか?、どこからどこを取ろうとしているのか?さえ分かっていれば戦略プランの精度が一気に高まります。これを理解さえしてしまえばその後はめちゃくちゃ有利です。

あなたが現在どんなトレードスタイルだとしても、そのご自身のスタイルにこの4時間足チャネルラインを用いた分析方法を添えていただきたいです。

まず『どこからどこを取ろうとしているのか』 を明確にす

FXで勝つためには、今現在自分が取ろうとしているのは”どこからどこまでなのか”を明確にする必要があります。それがテクニカル分析を行う理由です。

各々トレーダーが得意とするエントリー位置こそ異なりますが、勝てている全テクニカルトレーダーに共通しているのは [ターゲットプライスを明確化している] ということです。そのために用いるのは、

・ライントレード

・主要MA間の移動

・レジサポラインでの反発

・チャネルライン上での逆張り

・フィボナッチリトレースメント

など。これらは全てターゲットプライスを明確化した上での戦略です。

私はデイトレード型のライントレーダーなのですが、主に4時間足に引いたチャネルとレジサポを大局として捉えるトレードプランに則り、トレーディングを行なっています。当初はFXの資金効率の面からスキャルピング を行なっていましたが、増えても減らすを繰り返していました。そこで4時間足2,3本を予測するというスタンスに変え始めて以降、より戦略的にトレードができるようになった経緯があります。そして今ではライントレードこそテクニカル分析の真髄だとすら思えています。4時間足チャートに正確に引けた巨大なチャネルラインさえあれば、半年以上の期間における大局を踏まえることができるため、トレード方向を見失わなくなりました。

こちらは4時間足に引いたチャネルラインです。(通貨ペアは不問です。どのFX通貨にもこのようなチャネルラインが引けますので一旦通貨ペアは気にしないでください)

2021年3月から12月におよぶ巨大な下降チャネルです。価格が飛び出たところを起点に、その巨大な下降チャネルに反旗を翻すような上昇チャネルが発生しています。このチャネルライン内を価格推移を踏まえて、その方向に付いていくのがデイトレードやスイングトレードです。では大局とはどこか?

ざっくりですが、直近の分かり易い大局はここです。

この印をつけたところで反発しているのが分かりますね。よく観察してみてください。上下2つのチャネルが重なる付近で大きく上下反転しています。

下降チャネルを見ている人達の反転ポイントと、上昇チャネルを見ている人達の反転ポイント、どちらも進行方向が合致した結果、大きく上昇したり下降したりするのです。

大局とは、

・多くのトレーダーの意思が合致したところ

・多くのトレーダーが利確するところ

・多くのトレーダーが損切りするところ

またFXには大口が存在します。FXにおける大口とは国家や銀行です。そして卑下する訳ではなく、私たち個人トレーダーが数億円単位で外国為替市場に参加したとて雑魚のなかの1匹に過ぎません。こればかりは確固たる事実ですのであくまで大口の動向に追従するしかありません。その大口の動向を可視化する方法が4時間足ライントレードにおける真髄なのです。もちろん相場に絶対は存在しないので例外は多々発生しますが、その時ばかりは損切り設定という命綱があれば少々怪我をしたとて確実に生還できます。

正しい損切りは正しい利確と同等の価値があります。

結局何故FXで資金を減らしてしまうのか?それは損切りもしくは強制ロスカットに遭うかのどちらかですね。だから『損切りはしない』などと思い始めてしまったら本当に一生勝てない状態になってしまいます。

私も散々やらかしました。なので損切りできない心境もよく分かります。仮に自分のエントリーに逆行して大きめの含み損を抱えたとしても、結局無理して耐えていたらどうにか脱出できた。という経験が何度もあります。しかし、もし戻ってこなかった場合、大半の資金を失うことになります。仮に10 回連続で大きめの含み損を抱えた状態からなんとか抜け出せたとしましょう。

抜け出せたどころか、それなりに利益すら発生しました。思うように勝てていないトレーダーなら誰しも経験があるはずです。しかし!そんなマグレが永久に続く訳がありません。次にまた大きく逆行してしまった時は全てを失うことになります。

実際私は累計20回くらいは強制ロスカットをやらかしています。

幸い少額資金だったので立ち直りも早かったですが、少額資金とて真面目にトレードと向き合っていました。なので強制ロスカットを食らう度、自分の能力を全否定されることが苦痛で仕方なかったです。なので損切りができない心理がよく分かります。そこで損切りができない理由の原因は結局相場の大局が見えていないからだと気付いて以来、4時間足をメインとするライントレードに落ち着きました。結局損切りもターゲットプライスさえ見えていれば、損切りする場所も明確にしやすくなります。

典型的な王道負けパターン

私は正にこれでした。もしあなたが勝てていないのであれば同じ経験があるかと思います。

1.失敗を認めることができず、耐え続けて大敗

自ら判断したエントリー方向に進まなかったが、微かな後追い根拠を見出していく。耐えている時間が長引くほどストレスを感じるが、無理矢理まだ反発して戻ってくると思い込むための題材を探し続ける。結果、大敗してしまう。

2. 資金量に見合わないポジションを持ち過ぎてしまう

逆行したプライスに対し、本来のトレードプランではない場所でナンピンをしていき、後付け根拠にしがみ付いて価格が戻るのを待ち続けて大敗してしまう。そして含み損が精神的に耐えきれないレベルになってやっと損切りをする。しかしそのすぐ後に価格が戻ったりする。

3.何となく怖くなって損切りを連発する

相場はひたすら真っ直ぐに進むことはないので、ある程度の上下動は許容するしかないが、エントリー当初は明確な根拠があったにも関わらず、少しの逆行で怖くなる。結果、無根拠で切ってしてしまい損切り貧乏に陥る。

4.インジケーターのみを根拠にトレードをする。聖杯探しをし続けている

インジケーターの売られ過ぎや買われ過ぎのシグナルに従い、条件反射のみでエントリーを繰り返し、思うように勝てない。勝てる時もあるが大局では負けてしまう。レンジ相場では機能するが、長期トレンドやトレンド転換時には全く勝てない時もあるので成績は安定しない。

5.全くテクニカル分析を理解していない状態でトレード

これはさすがに論外ですが、基礎を全く身につけていない状態では勘だけのトレードになるので勝っても負けてもそこには根拠がありません。上がるか下がるかを当てるのはどちらも確率50%ではありますが、スプレッドや手数料が発生するのでそもそもスタートの時点で確率50%ではありません。勘に頼るとて不利なので止めましょう。

これら敗因の共通項は、結局ターゲットプライスが不鮮明ということです。

市場には大口というマーケットメイカーが存在する以上、その動向に付いていくしかないのです。あくまでそのための対策が4時間足ライントレードです。正確なチャネルラインさえ引ければ、あとはそのチャネル内の上下変動 で、自分が取りたい部分をかすめ取っていくのです。どこにでも書いてあることなのですが、上位足から下位足に向かって分析をしていく理由は、自身のトレード対象エリアを特定または限定していくためです。

このチャネルにある緑丸を付けた箇所が大局のターゲットプライスならびに反転箇所です。基本的にはこの箇所付近で大口は利確をしたりエントリーをしています。もちろんもっと巧妙にレンジ相場で分割エントリーをして、こっそり仕込んでいる時もありますが、その動向を個人トレーダーが知る術

はないので考えても仕方ありません。唯一個人トレーダーが大口の動向の一端である挙動を捉えることができるのが、このチャネルラインなのです。

4時間足チャネルラインが引ければ、大きく流れが変わります。

巷では、約9割のトレーダーが負けると言われています。しかし資金を増やすことが出来ているトレーダーも存在します。実際私も相場の仕組みを知ることに傾注して以降、資金が増え始めました。大半が負けているトレーダーということはつまり、トレーダー志願者の中からごく僅かに損切りを執行できるトレーダーが現れるということです。潔く損切りができるようになるためには、明確な根拠のあるトレード計画を立てる必要があります。

4時間足チャネル最強説を提唱します

これを唱えている方は沢山いらっしゃいますが、私もその一人です。

今あなたがトレードをしようとチャートに向き合っているのであれば、まず最初にすべきことは、最低でも過去1年分ほどの4時間足チャートにラインを引くことです。何故最低でも過去1年分かというと、直近のトレード対象エリアとなるチャネルラインは過去のチャネルを踏襲して形成されているため、現在と過去のチャネルラインのつじつまが合うのであれば、直近のチャネルラインの信憑性が高まるからです。

下の画像は丸12年分のチャートです。

ざっくり画像を観察してほしいのですが、水平チャネルも斜線チャネルも等倍を基本に別のチャネルを形成しているのが分かるかと思います。

※ここで全くズレのない厳密さは要求しないようにしてください。おおよそこのスパンに収まっているのが分かるかと思います。このように12年におよぶスケールで有効なチャネル推移が確認できれば、直近のチャネルの信憑性も高いということです。ここまで長期間分、ラインを引く必要はありませんが、せめて4時間足で半年から一年ほどは過去のチャネルを踏襲しましょう。

私の4時間足チャネルライン分析

実際に私が普段エントリーする際、チャネルラインをどう捉えているか?を書き込んでみました。常に大口がどこで利確するのか?をイメージしながらトレードプランを考えています。この大局こそが最高のエントリーポイントであると同時に利確ポイントとなります。毎回大局の最高ポイントで入ることは難しいので、本当に上げ止まりなのか下げ止まりなのか?を判断するために下位足でチャートパターンを確認して入るだけです。私は勝てない時期には大局を捉えていない状態で、チャートパターン形状が確認出来たら漠然とそれに従い、エントリーを繰り返してましたが思うように勝つことは出来ませんでした。しかし今は、正しく機能する精度の高いチャネルラインを引き、そのチャネルライン付近に出現するチャートパターンを確認してからエントリーするので負けにくいです。移動平均線、チャートパターン、プライスアクション、フィボナッチ、エリオット、グランビル、相関関係など、現在あなたが根拠とする分析方法の礎として4時間足チャネルラインを添えてください。それだけで必ず大きく勝率が向上します。

まとめ

損切りをしなければ結局いつか大敗する

  ↓

損切りを執行できるようになるためにはトレード計画が必要

  ↓

トレード計画を立てるためには4時間足チャネルがあれば良い

  ↓

大局を踏まえたら自分のトレード対象エリアを限定していく

  ↓

トレードプランがあるとエントリー箇所と損切り箇所が同時に決まる

  ↓

決めた損切り箇所だけは絶対ずらさないで待つというルールを制定する

  ↓

既にあなたが修得している別の分析方法を用いて根拠を増やす

  ↓

エントリー

まずはこの発想に則り、トレードプランを組んでください。

そして絶好のエントリーポイントが見えるように鍛錬を続けるしかありません。FXは基礎さえ理解してしまえば、あとはやればやるほどに経験則が機能し始め、勝てるようになってきます。是非とも4時間足チャネルラインを全てのトレード手法の礎として修得してください。それだけであなたのトレード成績は大きく向上します。少なからず私にとって最大の武器となったのは

この4時間足のチャネルラインを引くことでした。このヒントがあなたのトレードスキル向上の一助になれば幸いです。